骨粗鬆症
骨粗鬆症とは
骨の強度(骨密度)が低下し、骨がもろくなったり、骨折しやすい状態のことを骨粗鬆症と言います。
原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症
骨粗鬆症は主に原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症に分類されますが、ほとんどが原発性骨粗鬆症の中の閉経後骨粗鬆症の患者様です。閉経を迎えた女性は女性ホルモンが低下し骨の新陳代謝のバランスが崩れて骨粗鬆症になります。閉経を迎える更年期(45~55歳)に差し掛かる40歳を過ぎた頃から定期的に骨粗鬆症の検査を受けられることをお勧めします。
また、老人性骨粗鬆症や遺伝因子、日頃の生活習慣(食生活、運動不足、喫煙や多量の飲酒など)が影響して発症するケースもあります。
続発性骨粗鬆症は、特定の病気(関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化など)や薬の副作用(ステロイド薬の長期服用など)が原因で発症する骨粗鬆症です。
骨粗鬆症の検査
骨粗鬆症の疑いがある場合、診断のための検査を行います。検査には、骨密度検査、レントゲン検査、骨代謝マーカー検査(血液検査、尿検査)などがあります。当クリニックでは血液検査と骨密度検査を行います。
骨粗鬆症の治療
骨粗鬆症による骨折の危険性を抑制するため、骨密度の減少を防ぐのが治療の目的となります。
治療は主に食事療法・運動療法・薬物療法からなります。
食事療法
骨粗鬆症の治療や予防に必要な栄養素は、骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質、ビタミンD・ビタミンKなどです。
これらの栄養素を積極的に摂りながら、バランスの良い食生活を送ることが大切です。
- カルシウムの多い食品:
牛乳 チーズ ヨーグルトなどの乳製品や干し海老、豆腐 など - ビタミンDの多い食品:
魚類やきくらげ 椎茸 など - ビタミンKの多い食品:
納豆 緑黄色野菜 わかめ など
運動療法
骨を丈夫にするには運動をして骨に負荷をかけることが必要です。さらに、筋肉を鍛えることで体をしっかり支えられるようになり、バランス感覚が良くなり、ふらつきが無くなり転倒を防ぐことにもつながるため、運動療法は骨粗鬆症の治療に重要とされています。
ウオーキングや背筋を鍛えるような運動が望ましいとされます。激しい運動をする必要はありません。
ウオーキングは可能ならできるだけ毎日続けてください。
薬物療法
当クリニックで治療に用いられている薬には、主に以下のようなものがあります。